こんにちは。このブログではこのブログでは満足度高い田舎ライフをエンジョイするにはどうすれば良いかを研究し、情報発信しています。
今日は久しぶりに【食】の話題。
緊急事態宣言で東京では再び20時以降の飲食・休業要請となってしまいましたね。
もうやみくもに【乗り越える】とか【がんばろう!】とか、【コロナが明けたら】とか不確定な希望的観測はもう限界だと思うんです。
逆境の楽しみ方を模索しちゃうくらいのマインドを持たないとやってられません。
そこで、今日は逆境の中でも成功しているジャパニーズワインを紹介します。
宮崎県都農町で作られている【都農ワイン】です。
モヤモヤをとっぱらうにはうってつけな熱いマインドとフルーティな甘味が特徴のワインです。
ワイン好きの間では実はよく知られている都農ワイン。
最近、世界からも注目を集めています。なんと、イギリスの有名ワイン誌「WINE REPORT(ワインレポート)」の「もっともエキサイティングなワイン100選」にも選ばれているんです。
それはわかったけど、緊急事態宣言何か関係ある?
と思われるかもしれませんが、この【都農ワイン】が【エキサイティング】たる理由は今の成功に至る逆境に打ち勝ってきたストーリーにあります
- 科学的な知識を持って
- 柔軟なアイデアとマインドで
- 自然と共生する
まさに、今のコロナ時代に生き方のヒントをくれるようなワインなのです。
詳しく説明していきましょう!
都農ワイン ≒ 大谷翔平!?論
最近、メジャーリーグの大谷選手が好調ですね!
何事も最初にやり始める【先駆者】【挑戦者】は最初は理解されにくいものです。
もう、みんな忘れていると思いますが、大谷選手のプロ入り前には


どちらかを選択する前提での議論ばかりで【プロでも2刀流】というアイデア自体が存在していなかったと記憶しています。
今思うと信じられないですが。
実は【宮崎でワインを作る】ことも大谷選手の2刀流レベルで【ありえない・前例のない】アイデアだったのです。
大谷選手みたいにドラマチックなワイン造りの挑戦についてはこちらの本に面白くまとめられていますよ!
ぶどう作りからワイン造りまで挑戦者マインドが熱い
そもそも、宮崎県都農町では大正〜昭和初期にかけて生食用ぶどうの栽培が始まりました。
今でこそ宮崎は【マンゴー】をはじめとした【南国フルーツ】のイメージも強いですが、ぶどう作りを始めた当初は
- 田んぼに木を植える馬鹿がおるげな(いるらしい)
こうした心ない言葉を浴びせられることもあったそうです。
紆余曲折ありながら昭和60年台には300軒をこすぶどう農家が年間2000トンを生産するまでになり、地元の基幹産業へと成長しました。
そんな生食用のブドウ作りを活かし、さらに農産物の付加価値を高める取り組みとして平成元年に第三セクターでワイナリーのプロジェクトが始まります。
ここでも関係者には様々な苦悩があったそうです。
逆境を乗り越えて成功を掴んだ【都農ワイン】
- 高温多湿の気候
- 火山灰土壌でミネラル不足
- 台風が多い
都農町の自然条件は上記の通り、圧倒的にワイン作りに適さない土地でした。
徐々にワイン造りに適した土づくりや品集研究したりといった試行錯誤を重ね、平成8年にはロゼワインと赤ワイン3万本以上出荷。都農ワインというブランドが確立していきます。
土壌改良
ワインに向くぶどうを育てるために欠けているミネラルを補うために経験と科学を駆使して様々な土壌改良策を行ってきました。決定打は【鶏糞】を肥料に使うことでした。
畜産業も盛んな宮崎ですから、廃棄物を他の産業に利用してサイクルが回っていくのはとても良いことですね。
品種の研究と栽培方法
上記の通り、都農町ではワイン造りを始める以前から、キャンベル・アーリーを筆頭に生食用のぶどうを栽培してきましたが、平成6年よりワイン専用品種のシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーといった新しい品種にも挑戦しています。
また、当初は外国式の栽培方法でしたが、今では定説にとらわれない独自のやり方を採用しています。
例えば、ヨーロッパでは垣根方式で育てられていますが、風通しのよさを必要とする日本の気候と土地柄にあった平棚方式で育てています。
湿気が多い日本の気候のなかでも品質のいい原料が取れるような方法を編み出した結果、現在では品質、収穫量ともに向上しています。
ふるさと納税でも楽しめるオススメ都農ワイン
キャンベルアーリー
都農ワインは海外のワインのような重厚さを味わう、というより軽く甘いフルーティーさを楽しめるというのが最大の特徴です。
一番人気は本来生食用の品種である【キャンベルアーリー】
都農ワインの原点です。
シラー
個人的なオススメは【シラー】です。
直売所でもすぐに完売してしまう人気銘柄です。
辛口です。肉料理にも合います。うまいです。

ご当地グルメとのおうちマリアージュで楽しもう

外食・飲酒が制限されている地域ではお取り寄せで少しリッチな【おうちごはん】を楽しむ過ごし方がまた増えてきそうですね。
私は都農ワイナリー現地で購入したワインを昨日開けちゃいました。贅沢時間!
ちなみに都農町はふるさと納税で毎年寄付金額のトップ10に入ってくる常連の自治体で、都農ワインももちろん返礼品に含まれています。
甘い辛い、軽い重い、といったワインの知識を駆使するよりも、その背景にあるストーリーや地元食材との【マリアージュ】を楽しむことの方が似合う気がします。
魅力的なご当地食材と合わせてお試しあれ〜