映画ボヘミアン・ラプソディ【名シーン和訳】Then we’ll punch a hole in the sky.【名曲の歌詞・意味・考察】Amazon PrimeVideo配信終了だったので滑り込みで観てみた件

こんばんは。このブログでは自由気ままな地方民である管理人が気に入ったエンタメやライフスタイルなどを紹介していきます。

今日は大好きな映画『ボヘミアン・ラプソディー』のAmazon Prime Video無料配信がもうすぐ終わってしまうのに気づいたので改めて鑑賞しました(2021年5月15日に配信終了でした)

最初に『ボヘミアン・ラプソディー』を観たのは2018年の年末に大阪に一人旅に行った時です。時間を潰すために駅近くの映画館で鑑賞したのですが田舎の映画館にはないサイズの大迫力の画面・音響で圧倒された思い出があります。

リアルタイムでQueenを知らない世代ではありますが、それでも耳馴染みのあるメロディが次々と流れてきて、偉大なバンドなんだなと感動しました。

そのジャンルを全く知らない人ですら名前や作品、功績を認識していることが『スーパースター』の条件だと思うのですが、明らかに彼らも『スーパースター』ですね。

改めて鑑賞してみて感じることが色々あったので好きなシーン別の楽曲とともに改めて感想を書き残してみます。

劇中の楽曲の和訳・解説と考察

Keep Yourself Alive (Live At The Rainbow)

初めてに立ったフレディが

『パキ野郎!!』

と罵声が飛び交うライブハウスで不敵な笑みを浮かべながら歌った曲が【Keep yourself alive】でした。

Keep yourself alive 
生きるんだ

Keep yourself alive 
なんとか生き抜け

It’ll take you all your time and a money
時間と金を全て使って

To keep me satisfied
まずは生き残るんだ

Do you think you’re better every day
毎日成長できてるって思う?

No, I just think I’m two steps nearer to my grave
まさか、墓に片足突っ込んでる感じだよ

Keep yourself alive
生きるんだ

生きるエネルギーに満ち溢れて生々しい歌詞です。

引き抜いたマイクスタンドを振り回すパフォーマンスと根拠の無い自信に満ち溢れた表情が輝きまくっていてこれからはじまるサクセスストーリーを予感させるようなシーンで熱いです!

恋人メアリーとベッドでいちゃつきながらピアノを奏でるシーンでボヘミアン・ラプソディーのメロディーを弾きながら

I think it has potential. まだ良くなる

劇中の台詞

と語るシーンからも若さゆえに溢れる自信が描写されていました。

根拠はないけど自信がある若者って輝いてますね。眩しすぎる・・・笑

Killer Queen

BBCのTop of the Popsに出演するシーンで流れます。

日本で言えばMステでしょうか?

この辺りの時間帯ではバンドのものすごい勢いでのし上がっていくので、あまりのスピード感に難なくスターになった感が出ているのは賛否が分かれるところかもしれません。

She’s a Killer Queen
彼女はキラークイーン

Gunpowder, gelatin
火薬、ゼラチン

Dynamite with a laser beam
レーザービーム付きダイナマイト

Guaranteed to blow your mind
男を惹きつけること間違いなし

Anytime
いつでも

そもそもQueenと言うバンド名自体が【ロックバンド = マッチョ】【ロックバンド = 反体制】という固定観念に対するアンチテーゼな感じがあります。体制の象徴でトップオブトップであるQueenをバンド名に据えるというところがむしろ反骨的でありつつ、気品と高貴さを兼ね備えたネーミングだと思います。

今思うとどこかセクシャルマイノリティを暗示されているようにも思えますし。

センスの塊みたいなバンド名だと思うのですが、そこに『Killer Queen』という楽曲をぶち込んでくるんですから恐ろしい反逆心です。まさにロック魂ですね。

ストーリー中でもイケイケな若さと輝きのピークがこのあたりのシーンですね。

Bohemian Rhapsody

Ray Foster: It goes on forever, six bloody minutes!
レイ・フォスター「永遠に続くみたいだ。6分もありやがる!」

Freddie Mercury: I pity your wife if you think six minutes is forever.
フレディ「6分が永遠に感じるなんて、あんたの奥さんに同情するよ」

劇中の台詞

前例のない6分という長さの楽曲に対してEMIの重役が皮肉った一言に対してさらなる皮肉で返すフレディ。

固定観念やしがらみに囚われず、自由にやる。これこそロックスターですね。笑

映画のタイトルにもなっているこのBohemian Rhapsodyは『ガリレオ!ガリレオ!』と支離滅裂な言葉を羅列したコミカル不条理ソングを装いながら、実は深い暗喩が智りばめられています。

少しだけ映画を離れて、曲を読み解いてみます。


あらすじは拳銃で一人の男性を殺害した貧しい独りのボヘミアンの少年が、拷問を受けた挙句、死を覚悟して裁きの場に出るというストーリーです。

ボヘミアンとは元々は中欧のボヘミヤ地方の人たちを指しますが、その意が転じて、旅に暮らすジプシーや自由気ままに生きる人たちを意味するようになりました。ボヘミアンのような中世ヨーロッパの貧しき路上民が犯罪と隣り合わせの存在であったことは想像に難くありません。

今なお続く移民・難民・人種差別の問題も連想してしまいます。

Mama, just killed a man
ママ、人を殺したんだ

Put a gun against his head
頭に銃口を向けて

少年が人を殺したという表のストーリーがありながら、この殺された男というのは過去のフレディ自身ではないかという深読みもできます。つまり、異性愛を装って生きてきた自分自身を殺して、同性愛であることをカミングアウトしたとも捉えられる一節です。

さらに、楽曲中盤では様々な固有名詞が出てきます。

  • 即興喜劇(コンメディア・デラルテ)の登場人物であるスカラムーシュ
  • 「地動説」で宗教裁判に遭ったガリレオ・ガリレイ
  • 「セビリアの理髪師」「フィガロの結婚」「罪の母」の登場人物のフィガロ

いずれもイタリアにゆかりのある固有名詞です。

中でも少年はガリレオとフィガロをマニフィコ(=とても立派な)と尊敬しています。共通する点は反権力で死を恐れず自分の意思を貫き通したという人物像です。

Galileo,galileo,

Galileo galileo

Galileo figaro-magnifico-

「ビスミラ」(Bismillah)という言葉も出てきます。映画劇中でも少しだけフレディがつぶやいていましたね。

But Im just a poor boy and nobody loves me
でも僕はただの哀れな少年で誰も愛してくれない

Hes just a poor boy from a poor family
彼は貧しい家柄のただの哀れな少年

Spare him his life from this monstrosity
彼の奇怪さから命をみのがしてやろう

Easy come easy go-,will you let me go
気分次第で あなたは僕を行かせてくれますか

Bismillah! no-,we will not let you go-let him go
神の御名において!だめだ お前を行かせるものか 彼を行かせてやれ

Bismillah! we will not let you go-let him go
神の御名において! お前を行かせるものか 彼を行かせてやれ

イスラム教において「ビスミラ」(Bismillah)は「慈悲深く慈愛あまねき神の御名において」という意味の慣用句です。しかし、中世イタリアの裁判というシチュエーションの中で少年が発する言葉としてはあまりにも奇異です。

つまり少年は異教徒・異端者でもあったということです。

フレディのルーツはイスラムの土地であるインド・ザンジバルであり、両親はゾロアスター教というバックグラウンドもあります。

異端な少年を自らに重ね合わせているように思えます。

歌詞に様々な暗喩が散りばめられていますが、ざっくりとまとめると少年は悪魔にとり憑つかれて人間性を失い、殺人を犯し、挙句には悪魔からも見放されるという悲劇のストーリーです。

ただし、フレディはこの歌詞に関して何もコメントしていないので憶測ではあります。


映画のタイトルでもあるBohemianRhapsodyは深読みしようと思うといくらでも掘り下げられます。

内面の悪魔と神との葛藤の末、自ら人生の破綻を呼び寄せてしまった主人公、それはフレディ自身だということを6分間という時間をかけて伝えたかったのかもしれません。

めちゃめちゃ教養がありつつ繊細な心の持ち主だったんだなぁと垣間見ることができます。

これを知りつつ、もう一度映画を見てみるとまた印象が変わるかもしれません。

Love Of My Life (Live at Rock in Rio Festival)

フレディがピアノを弾きながら歌っているシーン、そして恋人(メアリー)との別れのシーンで流れる楽曲です。

和訳で歌詞を追いかけてみると実に意味深なんですよね。

Love of my life, you’ve hurt me
僕の愛が僕を傷つけた

You’ve broken my heart and now you leave me
心を引き裂かれたまま、置き去りなんて

Love of my life, can’t you see?
人生の愛よ、わからないの?

Bring it back, bring it back
僕に返して、返してよ

Don’t take it away from me, because you don’t know
僕から奪わないで、知らないんだよ

What it means to me
それがどれだけ大切なものか

ある和訳ブログには【Love of my life】は【恋人】とも訳せるけれど、フレディの中に芽生えた【Love of my life】【人生の愛・僕の愛】と読み替えるとかなりしっくりくるとありました。

芽生えてしまった【僕の愛】は即ち【同性愛】ですね。

つまり、【同性愛】を擬人化してなぜお前はメアリーとの関係を奪ったんだ、返してよ!と叫んでいる歌なのです。

ゾゾゾと鳥肌立ちました。

コンサートで何万人が合唱して、心が通じ合った曲なのに、たった1人の愛する女性と心との亀裂は埋められない。不条理極まりないシーンです。

こういうニュアンスがわかると洋画は100倍楽しくなりますよね。

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Don’t Stop Me Now

この映画は概ね事実ベースのストーリーであり、長年のQueenファンなら既知の事実をなぞっていくだけなので、フィクションのような予想もできない荒唐無稽な展開やドキュメンタリー映像のような誰も知らなかった事実を明らかにするわけでもありません。

なので、この映画をただのミュージックビデオと論じている人もいるようですが、私はそんなことないと思います。

Queenがもつ魂揺さぶる楽曲の力と、それを最大限に引き出すように練られた構成と構造がしっかり組み立ててあるからこの映画は多くの人の感情を揺さぶって、往年のファンからQueenを知らない世代まで巻き込んだ大ヒットになったんだと推察します。

その『練られた構成』の最たるものがラストのエンドロールで最後にこの曲を流すという点に尽きると思うのです。

人生いろいろあるけれど前向いていこうぜ!という製作陣のメッセージが込められていると思います。

‘Cause I’m having a good time
楽しんでるからさ

Don’t stop me now
今は邪魔しないで

Yes, I’m having a good time
あぁ、楽しんでるんだから

I don’t wanna stop at all
誰にも止めさせないよ

楽曲のBohemian Rhapsodyは『悲劇』だったかもしれませんが、映画のBohemian Rhapsodyは観客の人生が『喜劇』であることを祈り、背中を押すことで締め括られているんです。

そりゃ、大ヒットしますよね!笑

圧巻のラスト20分・ライブエイドの名シーンを語りたい!!

Freddie Mercury: Let’s go and punch a hole in the roof of Wembley Stadium.
フレディ「ウェンブリー・スタジアムの屋根に穴を空けてやろうぜ」

John Deacon: Actually, Wembley doesn’t have a roof.
ジョン「ウェンブリーには屋根はないよ」

Freddie Mercury: All right.
フレディ「そうか」

Brian May: No, he’s right. It doesn’t.
ブライアン「ジョンが正しい。屋根はない」

Freddie Mercury: Then we’ll punch a hole in the sky.
フレディ「それなら空に穴を空けてやろう」

劇中の台詞

フレディがメンバーにエイズであることを打ち明けたシーンからのライブ突入がこの映画の最大の見せ場シーンです!

フレディの天然ボケのフリが効いてるから、そこからの落差で【punch a hole in the sky】のカッコ良さに打ちのめされてしまいます。

ラストのライブシーンを大スクリーンで見た時はまじ圧巻でした。

隣に座ってた同世代くらいの見知らぬお姉さんが【punch a hole in the sky】シーンですすり泣きを初めて、ライブのシーンでは止める気もなく号泣していたのが印象に残っていますよ。

(そういう時にすっとハンカチとか渡せる奴がモテるんでしょうね・・・笑)

 

ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)

 

ボヘミアン・ラプソディ (吹替版)

 

いやぁ、名作はいつ観ても、何度見ても名作です。

往年のファンも、そうでない私のような人も気持ちが高ぶってしまいます!

やっぱいい映画でした!


洋画や洋楽は英会話のニュアンスがわかると100倍楽しくなります。

こういうとき、日常会話レベルまで英語を取得できるといいなぁと思いますよね。

私も改めて英会話チャレンジしてみようかなぁ・・・

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