能動的成長期

サッカーアジアカップ日本対サウジアラビア。辛くも日本勝利でした。

代表戦はだいたいTV観戦するニワカサッカーファンなのですが、昨日手をつけていた朝井リョウさんのエッセイの残りを19時過ぎから読み始めた私が間違っていました。

とにかく笑える。

風と共にゆとりぬ

20時キックオフをうっかり忘れて前半を丸々見逃してしまう(私のニワカ度がお察しいただけると思う)ほどめり込んで笑ってしまった。
お笑い芸人は音声とビジュアル、練りこんだ演出など様々な武器を使って笑いを提供してくれる。一方、彼の武器は文章だけ。それで受け手側のイマジネーションを掻き立てて抱腹絶倒させにかかってくる。
社会人しながら小説を書き続けて直木賞を受賞したという華々しい経歴だけみると、脱サラでの人生逆転を夢見ている世のサラリーマンたちに『俺ももしかして・・・』なんて幻想を抱かせてくれる希望の星のような作家さんに見える。

しかし、読めば読むほど、その淡い幻想は打ち砕かれる。彼は真性のバケモノ。

声を出して、腹を抱えるほど笑わせられる馬鹿馬鹿しいエピソードの数々。所々に人間を見透かしているような洞察力を織り交ぜられると高低差でグサっと考えさせられる。
同じゆとり世代として共感できる部分もある。私の今後の読書人生の中で否が応でも意識してしまう作家になりそう。

もの書いて飯食ってる人たちの底知れなさを感じさせられる不気味な1冊。なんども言いたい。真性のバケモノ。