野球論と名言が詰まった【野村ノート】がかつて野球少年だったビジネスパーソンの心に染みる件

誰もが知るプロ野球の大レジェンド・ノムさんこと野村克也氏。長年ファンに愛されてきたノムさんが先日、鬼籍に入られました。

プレーヤー時代の偉大な実績もさることながら知将・名将としての監督・野村克也の印象が強い人も多いことでしょう。ノムさんの教えは単なる野球論の枠を超え、あらゆる組織やビジネスパーソンの参考になる思考法です。

その類まれなる洞察力と知性であのホリエモンこと堀江貴文さんが『舌を巻いた』とうなるほどのノムラ節。本に記されたノムさんの愛ある名言・至言をピックアップしてみますので組織マネジメント術について学んでいきましょう。

野村ノート とは?

野村ノートとは野村克也さんの2005年の著書です。野村さんは数多くの書籍を出していますが、中でもこの本は最も有名な本と言っていいかもしれません。捕手の視点で培われた打撃理論、イチロー・松井・松坂など往年の名選手への愛にあふれたぼやきは野球好きならたまらないエピソードばかりです。

特筆すべきは歴任してきたチームの運営を実践する中で体得した組織マネジメント論。元野球少年のビジネスパーソンであれば1度は読んでおきたい1冊です。35万部売れたベストセラー本なのでビジネストークで話のネタになるかもしれないですね。

野村ノートの名言紹介

ノムさん逝去の訃報が入った時に、すぐにホリエモンこと堀江貴文さんがyoutubeで追悼動画をあげていました。なんでも、球団買収騒動の時期に2人は会ったことがあるそうですが、その際のノムさんのその頭脳明晰さに舌を巻いたそうです。そんな事があったんですねぇ。

ホリエモンも驚くほどの知性から生まれる数々の【ノムラの教え】ですが、これは野球界にとどまらず様々な世界に応用が効く理論です。ここでは【野村ノート】に記載されている数々のエピソードの中からビジネスパーソンの心に響くであろう3つの言葉を引用して人心掌握術・組織論・部下育成論の切り口から紹介してみます。

  • 『ヤマを張れ』ではなく『勝負してみろ』と言う事にした
  • 組織はリーダーの力量以上には伸びない
  • おい、あの鈴木って子はどうしたんや

『ヤマを張れ』ではなく『勝負してみろ』と言う事にした(人心掌握術)

ノムさんの打撃理論において打者は4タイプに分けられます。その中で来る球を予測してヤマを張るタイプのバッティングスタイルは『正々堂々としていない』『悪いことをしている』というイメージから若い選手を中心に不評でした。しかし、そんな選手に対して

『ヤマを張れ』ではなく『勝負してみろ』と言う事にした

野村ノートより

・・と、言い方を変えてアドバイスする事で選手をその気にさせていたそうです。

これは『管理指導は経験がベースになる』という章に書かれているのですが圧倒的な経験に基づくテクニカルな指導ができるというのは仕事で上に立つものの必須条件。ドラッカーのマネジメントでもそういった旨の事が言及されています。古今東西を問わない真理ですね。

それに加えて機転を利かせた人心掌握の言葉を備えれば鬼に金棒。それを解説してくださっているのが下記の動画です。南海時代にノムさんが手を焼いた教え子・江夏投手をどうやって人心掌握したかについて紹介しています。

機転のきいた一言だけでなく、情にも厚い人だったんですね。おそるべし、ノムラ流。

それにしても、人心掌握しすぎて江夏投手に同じマンションに住まれてしまうとは、嬉しいような迷惑なような・・・笑

組織はリーダーの力量以上には伸びない(組織論)

万年下位が染み付いていた阪神を立て直すために監督として奔走していた頃のエピソードが組織論として非常に興味深いです。ノムさんは監督の力量でチームが勝てる時代はもう終わっていると判断し、阪神の久万俊二郎オーナーの『考え方を根本から変え』るべく組織論を説きに行きます。そこから阪神球団は人材集めのスカウティングに力を入れ始めるのです。

組織はリーダーの力量以上には伸びない

野村ノートより

その後の阪神の躍進はご存知の通り、野村監督の後任の星野監督の時に優勝します。リーダーの意識が変わり、理念やビジョンが確固たるものとなれば自ずと組織は良い方向に向かうと言う好例ですね。

余談ですが、阪神球団の特異な体質を見抜いて、星野監督が後任として適任だと推薦したのも野村さんだったそうです。すごい。

おい、あの鈴木って子はどうしたんや(部下育成術)

イチローを初めて見たノムさんは久々に高卒の野手ルーキーが1年目から活躍するのではないかと予見しますが、その1年目は鳴かず飛ばずで終わります。そのことを気にかけたノムさんの言葉です。

おい、あの鈴木って子はどうしたんや

野村ノートより


1年目のイチローが個性的すぎて当時の監督と折り合いが悪かったのは今となっては有名な話ですが、この話からノムさんの考える選手育成論が展開されます。ノムさんは個性的なイチローのスタイルを『カッコつけ』と独特な言い回しで表現しますが、カッコつけることは悪いことではないと言っています。初めは中身が伴っていないカッコつけであろうが、日々の小さな積み重ねを大事にすることで中身が追いつけば良いと言うのです。

今時の若い部下に翻弄されている管理職にとっては金言かもしれませんね。ちなみにノムさん視点のイチローの打撃理論のテクニカルな解説も面白いですよ。

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まとめ

野球を愛し、ファンに愛された野村克也さん。その教えを知ることで組織人として結果を出すヒントを得る事ができそうですね。まずはこの本を入り口にして、知られざる知将・ノムさんが見てきたプロ野球の世界を深く知るとさらに面白いかもしれませんね。